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人工関節センター紹介

平成26年8月6日より、五輪橋整形外科病院に人工関節センターを設立致しました。

低侵襲手術(MIS)によるTKA(人工膝置換術)、UKA(部分置換型人工膝関節)、合併症をより少なくする工夫、ナビゲーションシステムの導入、術前、術後早期リハビリ導入など、様々な取り組みを行っております。

センター化することで関連部署が連携し、質の高い最先端医療を提供し、患者様のさらなる健康増進を目指しております。
地域の開業医の先生方におかれましては、是非私どもの施設に患者様をご紹介いただければ幸いです。

ナビゲーションシステム導入による最先端手術

各部門の連携

リハビリテーション

病棟看護

人工膝関節置換術とは

MISとは

治療の流れについて

ナビゲーションシステム導入による最先端の手術

IT技術進歩に伴い、手術の世界にも様々なIT技術を使用した医療機器が導入されております。当院でも、令和2年7月よりナビゲーションシステムを導入した最新の手術を実施しております。

ナビゲーションシステムは、赤外線を使用することで治療する部位と手術器具の位置関係を正確に計測し、手術中にリアルタイムに情報をコンピュータ画面上に表示することが可能です。医師の手術をサポートし、より安全に、正確な手術が行えます。

人工関節置換術において、人工関節の正確な設置は長期耐久性に影響する大きな要因です。手術中はナビゲーションシステムを用いて、正確なインプラントの設置をおこなっています。

また、低侵襲手術(MIS)により、小さな皮膚切開と体内の筋組織の切開量を少なくした手術を行い、患者様の負担を少なくし、術後早期のリハビリの促進を図っています。

その他にも、特殊な止血デバイスの使用や、清潔度の高いクリーンルームでの手術など、高い水準の手術を行うための環境となっております。

他部門間の積極的連携

手術を行う場合、医師や看護師、リハビリスタッフや薬剤師等、色々な部署の医療スタッフが関わります。
各部署が各々で専門性を発揮し、高い水準のケアリングをします。

当院では、各部署が協力し、滞りのない医療を提供するため、手術の内容や全身状態、今後のケアリング等を、カンファレンスを通して情報共有しております。

手術前リハビリテーションの積極的実施

手術が決まっている、または手術を検討している患者様には、手術前からの外来リハビリテーションを推奨しております。
膝関節の人工関節置換術は、手術前の関節の状態や膝周囲の筋力が術後のリハビリ進度や関節機能の改善度に大きく影響します。

当院では術前から可能な限りリハビリによる機能改善を図り、術後のリハビリがより円滑に進むように努めています。

また手術前の関節や筋肉の状態、歩行速度等を細かく評価し、手術前後の状態を比較することで、患者様自身も改善の度合いを実感して頂くことができると思います。

術後のリハビリテーション

早期の機能改善や合併症の予防のため術後翌日からリハビリテーションを始めます。翌日から歩行器などを使用し、歩くことが可能です。

人工関節は一生お使い頂く関節ですが、使い方が悪ければその寿命が短くなることがあります。
そのため、当院では退院後も安全かつ快適に人工関節をお使い頂けるよう、退院後の生活を想定した生活指導や自主トレーニングなどを入院中から行っていきます。

人工関節手術後の患者様は通常3週間前後で退院することが可能です。
遠方の方で通院リハビリが困難な方や長期の入院リハビリを希望の方は、主治医の判断により、当院が有している整形外科に特化した回復期リハビリテーション病棟へ移られ、入院でのリハビリを継続することが可能です。

退院後の外来リハビリテーション

手術後のリハビリテーションは退院して終了ではありません。人工関節術後の筋力回復は2~5カ月は必要と言われており、退院後にも継続してリハビリを行って頂くことで更なる機能改善が見込まれます。

また、退院してみると入院中には気付かなかった日常生活における難しい場面も見つかるかと思います。リハビリ通院をしていただくことで日常の中で起こりうる不安や疑問も、専門的な視点からアドバイスをさせていただきます。
外来リハビリでは、より患者様のニーズに寄り添ったリハビリを提供していきます。

病棟での療養生活

手術日の前日か前々日に、2階にある急性期一般病棟へ入院して頂きます。
手術を安全に行うため、看護師が患者様の元を伺い、現在の患部の状況や今までのご病気、お薬の状況等お話を聞かせていただきます。

また、手術前後の処置や、退院までの経過等を、パンフレットを使用して説明させていただきます。

手術後は手術や麻酔の影響で、体の不調を訴える場合がございますが、担当看護師が頻回に状態観察を行い、安全・安楽な看護を提供致します。痛みや吐き気がある場合は遠慮なく申し出てください。
また手術直後には患部にアイシングシステムと呼ばれる、冷却用のシステムを使用させていただきます。これにより、手術後の痛みや腫れ、熱感を最小限に抑えます。痛みや腫れを抑えることでスムーズに術後のリハビリも行うことができます。

また人工関節手術は、深部静脈血栓症とよばれる、下肢の血管に血の塊を形成してしまう合併症のリスクが高いとされます。一番の予防策は早期離床となりますが、手術日には手術中からフットポンプと呼ばれる機器を足先につけさせて頂きます。また弾性ストッキングと呼ばれる下肢の圧迫用の靴下を購入して頂き、離床後はこちらの装着をお願いします。

人工膝関節置換術(TKA:Total Knee Arthroplasty)について

関節疾患の場合でも、程度が軽い場合は、投薬療法・注射といった保存的療法で症状を和らげることができます。

また、当院では再生医療(←クリックでページが開きます。)を行っており、従来の治療以上に保存的療法での効果を期待できます。

ただし、痛みが継続する場合や、極端な変形で歩くことが困難となっている場合等は手術療法が必要となります。
人工膝関節置換術とは、傷ついた膝関節を、関節の代替として働くインプラントと呼ばれる人工膝関節部品に置き換える手術です。

通常は、医師は特殊な精密器具を使って3つの骨の損傷面を取り除き、そこへ代わりのインプラントを固定します。

大腿骨面は、元の骨とほぼ正確に一致する丸みのある金属コンポーネントと置き換えます。
脛骨面も金属コンポーネントを、そしてその間には軟骨の代わりとしての超高分子量ポリエチレンという素材を使用したなめらかなコンポーネントと置きます。
膝蓋骨の裏面も、同じポリエチレン製のインプラントと置き換える場合があります。

当院で使用しているインプラントは、海外・日本ともに多くの実績のあるメーカーを使用しており、安全性は高いです。
2018年のデータ(矢野経済研究所)では、日本国内だけで年間9万件以上の人工膝関節置換術が施行されており、年々増加傾向にあります。現在は手術法もほぼ標準化され、熟練した医師が執刀すれば安全にできるものとして定着しております。

低侵襲手術(MIS:Minimally Invasive Solution)

MIS(エム・アイ・エス)とは、筋肉や軟部組織(皮膚等)への負担をできるだけ最小限にする新しい手術手技のことです。
当センターでは、MISによる人工膝関節置換術を取り入れ、皮膚切開をできるだけ小さくすることで、痛みの軽減や術後リハビリの早期開始、早期退院、そして早期社会復帰を目指しています。

【MISの特徴】
・手術後の傷跡が小さくなります。
 傷は従来の15cm程度の傷から、8~10cmの傷となります。(膝の状況に応じて多少の拡大があります)

・手術直後の痛みが軽減されます。また出血も少量となります。
 手術終了直前、閉創前に痛み止めの局所注射を行い、手術直後の痛みは最小限となります。
 また同様に止血剤の局所注射を行い、出血を最小限にします。そのため、自己血貯留やドレーン留置を行いません。

・リハビリを早く行い、入院期間が短くなります。
 筋肉や腱をできるだけ傷つけない、またドレーン留置もないため、早期からのリハビリが可能となります。

最小侵襲手術(MIS)は、通常の手術より難易度が高いため、一部のしっかりとしたトレーニングを受けた医師が行うことが進められております。
当施設では国内、海外で徹底したトレーニングを積んだうえ、700例以上の最小侵襲手術(MIS)の経験があるため、より安全で確実な手術を提供できます。

治療の流れ

【外来診察】

膝関節の痛みがある、人工関節の手術を勧められた方、以前から手術に対して不安がある場合や、本当にその手術が適切なのかお悩みの方は当院へご相談ください。
人工膝関節を専門としている整形外科医が豊富な経験や知識に基づいて診断し、外来通院をしながら手術の計画を立てます。
患者様にとってベストと思われる治療計画を立て、十分にご理解いただけるようにご説明します。

【術前検査】

全身の健康状態を検査し、安全に手術が行えるかどうかを判断いたします。
服用している薬があれば必ず病院のスタッフに伝えてください。
また理学療法士による現状の膝関節の状態評価や、X-PやMRIで膝関節を撮影し、手術内容の計画を立てさせていただきます。

【入院~手術前日】

原則的に手術予定日の前日/前々日に入院して頂きます。
術前日には入浴/シャワー浴にて全身を清潔な状態とします。
手術の前日には決められた時間以降は飲食を止め、手術に備えて、胃の中を空にします。

【手術当日(術前)】

点滴をさせて頂きます。
また術衣に着替えた上で待機して頂きます。

【手術当日(術後)】

手術後は麻酔の影響で最初は意識が朦朧としている場合があります。
手術前から点滴を継続して投与しております。
尿道には排尿・尿量管理のために管が挿入されております。
経口摂取に関しましては、麻酔から完全に冷めて内臓が正常に動くまでは許可されません。スタッフの指示に従ってください。
手術した膝にはアイシングシステムという、冷却用のパッドをつけさせていただきます。これは手術後の患部の腫れや出血を抑えるためです。
また静脈血栓症予防のため、フットポンプと呼ばれる足のマッサージ器をつけさせて頂きます。

【手術翌日】

患部の状態を毎日医師が観察します。2週間ほどで創部はフリーとなりますが、その後傷には優肌絆とよばれるテープを貼っていただきます。
看護師付き添いのもと、体を起こし、ベッドから車椅子へ離床します。
離床ができましたら、フットポンプを外し、弾性ストッキングという同じく静脈血栓症予防のための靴下を履いていただきます。
全身状態を確認し、歩行練習等のリハビリテーションを開始していきます。

【手術2日後~】

歩行能力の回復に応じて、訓練の内容、病棟生活の自立度を上げていきます。そのため適宜、病室も調整させていただきます。

【退院】

創部の治癒およびリハビリにて自宅療養が可能な段階への回復を認めた段階で退院となります。
おおよそ3週間前後が目標となります。

【外来再診】

退院後も外来での定期受診が必要です。また必要に応じて外来にてリハビリテーションを実施します。
人工関節は一生使っていただく関節のため、定期観察は非常に重要となります。状態に関わらず指定された時期には受診をお願い致します。

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